2019.10.15 Live Sound Tunning Jikoryuu
旧タイトル=<番外編>チューニング自己流
チューニング関連の資料を整理しているので、年度末のところに置いておきます。
2019.11 記
・SRのTuningの基本。
1:卓側のTB/Checkマイク(以降TBマイク)で、きちんと声をだしHA(以降頭)をきちっととる。
ヘッドフォンでもPFLで確認する。
2:ハウスの音量を決める。
Ch-FDR→Mast-FDR→Geq →Ampで規程で音量を確保できるように、AmpのATTで調整する。
まず、Geq がフラット(平坦でなにも調整してない状態) で最初にハウスから出る音の音質の『感じ』を覚えておく。
今日だったら、『もわもわ』だったと思うが、どんな『もわもわ』だったか?
『もーん』『ぶーん』『ふわーん』もちろん、高いところから、feedback が、
『ほわーん』『ふーん』くることもある。
SRでは、マイクとスピーカーが同じ場所にある。
SRで起こりうる大前提を、良く考えよう。
『音量を上げれば、反射<部屋鳴り『音量を下げれば、feedback>部屋鳴り>反射 は減る』
このとき、大きく音が出てしまうからと、頭を絞りぎみすぎると、後々モニターの音量が、確保できなくなるが、ずっとハウリッぱなしでは、3ができないので、feedback(=ハウリング)する、-3dB位の設定にしておく。
3:一つづつ周波数をGeq で当たる
いよいよ、一つづつ周波数をGeq で当たっていくのだが、feedback するギリギリのあたりまで、(feedback
臭い)レベルを上げる。フェーダーは規定以上に上げても良い。
『1つの周波数づつ、GEQのスライダーを上げて(Boost)チェックする』
6dB~9dB位上げる(あおる)
『ヘイヘイ、ハーッハーッ』等と声を出しながらやるのだが、比較的継続的な音を出した方が判りやすいが、スピーカーに負担がかかり過ぎないように注意する。
この時、あくまでも、最初にチェックするTBマイクは、客席最後方のミキサー位置又は、今日の場合は袖にあるということを忘れないこと。
ミキサーや袖の位置というのは、本番でマイクを使う位置では無い。
まずスピーカーまでが健康か、という事を確認する。
今は、本番でマイクを使う位置ではないが、仮にTBのマイクをハウスのスピーカーからだして、まずは、スピーカーとその会場の音場の特性をつかんでいるのだという認識なのだ。
4:必ずハウスのチューニングは、LOの低い部屋鳴りからチェックする。
今日の場合は、100hzからスタートしたが、この時もわもわするからと、全部切っていってしまうと、音がなくなってしまう(音量がさがれば、feedback
や部屋鳴りがなくなるのは当然でしょ?)。
私の場合は、(室内の会場なら)100hz~315hz位の間で、一番低い部屋鳴りの周波数をみつけるが、大体今日のように、中心で切るところが、6dBくらいなら、その上下の周波数も確認する。125hz-6dB、160hz-3dBだったか?)
そしてハウスのちTuningは必ず下から行う。
例えば125→250→500→1k と、倍数をチェックするのだが、このとき、125、100、160、200等と、近い周波数で低い方から探ってく。
EQというのは、その特定の周波数を上げるのだから、どれを上げても、『もわーん』は大きくなるが、どこか必ず、必要以上に、部屋鳴り(共振)しすぎてしまう周波数がある、そこを切って行くのだ。
5:他の周波数の怪しいところ(feedbackしやすいところ)を少しづつ探って行く。
だいたい、4パターンくらいの音質の要素をチェックしている。
A:LOの低い方から、1k位までが部屋鳴り『もわーん』。
B:500位から、4k位までは、正面等の壁の反射。
C:1kからHIの高い方までは、『キーン』とくるヤバいfeedbackです。
D:子音は、特に気になる所で、『サシ、シッ、シィッシィッ』と声を出して見るが、(6.3k、5k、 8k)等はあまり切り過ぎないように探るだけにする。
主に、この4つを調整するのだが、Bの反射だけは、スピーカーの角度も含めて、調整しなければならない。
また、クラブ的な超低域100hz以下等は、CD等の音楽を使ってチューニングする方法もある。
6:卓側のTBマイク→Stage上のVOマイク
PA屋がドツボに落ち入る、『ずっとチェックワンツー、へいへい』を永遠に繰り返さないために、LOの部屋鳴りと、HIのキーンfeedbackがとれたら、TBマイクのHAの設定を、SOLOマイク(VOの一番メインのマイク)に、コピーして、ステージのマイクで声を出してみる。
場合によっては、ケーブルを延ばして、客席でも音を聞いてみる。
VOマイクChのHPFを入れてみて、実際のマイクの想定のEQ(6.3K↓、1.6K↓)なども、卓のEQで入れてみて、ハウスのチューニングを終える。
7:ハウスのTuningの注意点。
a:スピーカーからは声だけを拡声する訳ではない、いろんな楽器の音もでるのだ。
実際のミックスでは私はこうやる。
声を拡声する各Ch(VOやCHO)だけを、GEQだけに頼らず、MixerのChのEQと組み合わせて調整する。そうすれば、他の楽器では必要な周波数をGEQでカットし過ぎないで済む。
とにかく、GEQにはいろいろな楽器の音(低い周波数~高い周波数)が、最終的に通るのだという事も覚えておく。
HA→EQ→Ch・FDR→Mast・FDR→GEQ→Amp→SP
b:ハウスは簡単にHPFで切らない事。
Mixerできちんと処理ができていれば、GEQでHPF入れない時もよくある。
8:モニターのTuningに映る。
Stage上のVOマイクで必ずモニターのチューニングは行う。
アシスタントにGEQの操作をお願いするが、この時ヤバい時はすぐさげれるよう、どこで下げるか教えておく。
FDRで下げてもいいが、Preだと『キーン』ときても絞れないので、まずは、PostでCh FDRを下げればすぐに危険を回避できるように、Ch
FDR規定で、PostでAUXに規定で送る。
そう、何度も言うが、コンソールの送りは必ず規定にしておく。
AUXで規定にモニターに一系統だけ送る。そして、ハウスはマスターフェーダーで下げておく。
やり方は、『◯◯下さい』は、『◯◯の周波数を上げて下さい』というやり取りをして、周波数をさぐる。
アシスタントは聞き取りにくければ、PFLでVOのマイクの音だけを聞きながら操作する。
9:モニターの音量を決める。
この時は非常に注意する。ハウリングするギリギリの所にアンプのATTを設定するが、きちんとStageで客席を向いて、モニタースピーカーの位置に立って行う。
10:一つづつ周波数をGeq で当たる
ただし、モニターはLOからやらない事も多い。
E:口を大きく開けて、口の中での共振をチェックする。
F:マイクを、GLAY持ち(ネギ坊主を被せるような持ち方)にして見てチェックする。
G:周波数がカットされてくれば、マイクを思い切ってモニタースピーカーに向けてみる。
モニターは、GEQのHPFに頼る場合もあるし、状況によって違う。
今日の場合は、モニタースピーカーが結構くたびれているので、LOが無かったので、LOは探らずに、E:口を開けて、F:GLAY持ちをやって探っておしまいにしました。
11:ハウスからも音を出してみて、どれたけハウスに音が引っ張られるかを確認する。
12:他のモニターの系統にGEQの設定をコピーする。
13:各モニタースピーカーに、1つづつ音を送ってみて確認する。
と、ここまで書いてみましたが、とにかく人より少しでも経験したほうがいいのがこのチューニング=(ハウリングマージンをとる)です。
自分でチューニングしなくても、チューニングし切れていない=GEQ
で切り切れていない部分を、Mixerの各ChのEQで切るという方法もあるので、怖がらないでやってみる事だと思います。
『ハウったらとにかく下げる』
旧タイトル=<番外編>チューニング自己流
チューニング関連の資料を整理しているので、年度末のところに置いておきます。
2019.11 記
・SRのTuningの基本。
1:卓側のTB/Checkマイク(以降TBマイク)で、きちんと声をだしHA(以降頭)をきちっととる。
ヘッドフォンでもPFLで確認する。
2:ハウスの音量を決める。
Ch-FDR→Mast-FDR→Geq →Ampで規程で音量を確保できるように、AmpのATTで調整する。
まず、Geq がフラット(平坦でなにも調整してない状態) で最初にハウスから出る音の音質の『感じ』を覚えておく。
今日だったら、『もわもわ』だったと思うが、どんな『もわもわ』だったか?
『もーん』『ぶーん』『ふわーん』もちろん、高いところから、feedback が、
『ほわーん』『ふーん』くることもある。
SRでは、マイクとスピーカーが同じ場所にある。
SRで起こりうる大前提を、良く考えよう。
『音量を上げれば、反射<部屋鳴り
このとき、大きく音が出てしまうからと、頭を絞りぎみすぎると、後々モニターの音量が、確保できなくなるが、ずっとハウリッぱなしでは、3ができないので、feedback(=ハウリング)する、-3dB位の設定にしておく。
3:一つづつ周波数をGeq で当たる
いよいよ、一つづつ周波数をGeq で当たっていくのだが、feedback するギリギリのあたりまで、(feedback
臭い)レベルを上げる。フェーダーは規定以上に上げても良い。
『1つの周波数づつ、GEQのスライダーを上げて(Boost)チェックする』
6dB~9dB位上げる(あおる)
『ヘイヘイ、ハーッハーッ』等と声を出しながらやるのだが、比較的継続的な音を出した方が判りやすいが、スピーカーに負担がかかり過ぎないように注意する。
この時、あくまでも、最初にチェックするTBマイクは、客席最後方のミキサー位置又は、今日の場合は袖にあるということを忘れないこと。
ミキサーや袖の位置というのは、本番でマイクを使う位置では無い。
まずスピーカーまでが健康か、という事を確認する。
今は、本番でマイクを使う位置ではないが、仮にTBのマイクをハウスのスピーカーからだして、まずは、スピーカーとその会場の音場の特性をつかんでいるのだという認識なのだ。
4:必ずハウスのチューニングは、LOの低い部屋鳴りからチェックする。
今日の場合は、100hzからスタートしたが、この時もわもわするからと、全部切っていってしまうと、音がなくなってしまう(音量がさがれば、feedback
や部屋鳴りがなくなるのは当然でしょ?)。
私の場合は、(室内の会場なら)100hz~315hz位の間で、一番低い部屋鳴りの周波数をみつけるが、大体今日のように、中心で切るところが、6dBくらいなら、その上下の周波数も確認する。125hz-6dB、160hz-3dBだったか?)
そしてハウスのちTuningは必ず下から行う。
例えば125→250→500→1k と、倍数をチェックするのだが、このとき、125、100、160、200等と、近い周波数で低い方から探ってく。
EQというのは、その特定の周波数を上げるのだから、どれを上げても、『もわーん』は大きくなるが、どこか必ず、必要以上に、部屋鳴り(共振)しすぎてしまう周波数がある、そこを切って行くのだ。
5:他の周波数の怪しいところ(feedbackしやすいところ)を少しづつ探って行く。
だいたい、4パターンくらいの音質の要素をチェックしている。
A:LOの低い方から、1k位までが部屋鳴り『もわーん』。
B:500位から、4k位までは、正面等の壁の反射。
C:1kからHIの高い方までは、『キーン』とくるヤバいfeedbackです。
D:子音は、特に気になる所で、『サシ、シッ、シィッシィッ』と声を出して見るが、(6.3k、5k、 8k)等はあまり切り過ぎないように探るだけにする。
主に、この4つを調整するのだが、Bの反射だけは、スピーカーの角度も含めて、調整しなければならない。
また、クラブ的な超低域100hz以下等は、CD等の音楽を使ってチューニングする方法もある。
6:卓側のTBマイク→Stage上のVOマイク
PA屋がドツボに落ち入る、『ずっとチェックワンツー、へいへい』を永遠に繰り返さないために、LOの部屋鳴りと、HIのキーンfeedbackがとれたら、TBマイクのHAの設定を、SOLOマイク(VOの一番メインのマイク)に、コピーして、ステージのマイクで声を出してみる。
場合によっては、ケーブルを延ばして、客席でも音を聞いてみる。
VOマイクChのHPFを入れてみて、実際のマイクの想定のEQ(6.3K↓、1.6K↓)なども、卓のEQで入れてみて、ハウスのチューニングを終える。
7:ハウスのTuningの注意点。
a:スピーカーからは声だけを拡声する訳ではない、いろんな楽器の音もでるのだ。
実際のミックスでは私はこうやる。
声を拡声する各Ch(VOやCHO)だけを、GEQだけに頼らず、MixerのChのEQと組み合わせて調整する。そうすれば、他の楽器では必要な周波数をGEQでカットし過ぎないで済む。
とにかく、GEQにはいろいろな楽器の音(低い周波数~高い周波数)が、最終的に通るのだという事も覚えておく。
HA→EQ→Ch・FDR→Mast・FDR→GEQ→Amp→SP
b:ハウスは簡単にHPFで切らない事。
Mixerできちんと処理ができていれば、GEQでHPF入れない時もよくある。
8:モニターのTuningに映る。
Stage上のVOマイクで必ずモニターのチューニングは行う。
アシスタントにGEQの操作をお願いするが、この時ヤバい時はすぐさげれるよう、どこで下げるか教えておく。
FDRで下げてもいいが、Preだと『キーン』ときても絞れないので、まずは、PostでCh FDRを下げればすぐに危険を回避できるように、Ch
FDR規定で、PostでAUXに規定で送る。
そう、何度も言うが、コンソールの送りは必ず規定にしておく。
AUXで規定にモニターに一系統だけ送る。そして、ハウスはマスターフェーダーで下げておく。
やり方は、『◯◯下さい』は、『◯◯の周波数を上げて下さい』というやり取りをして、周波数をさぐる。
アシスタントは聞き取りにくければ、PFLでVOのマイクの音だけを聞きながら操作する。
9:モニターの音量を決める。
この時は非常に注意する。ハウリングするギリギリの所にアンプのATTを設定するが、きちんとStageで客席を向いて、モニタースピーカーの位置に立って行う。
10:一つづつ周波数をGeq で当たる
ただし、モニターはLOからやらない事も多い。
E:口を大きく開けて、口の中での共振をチェックする。
F:マイクを、GLAY持ち(ネギ坊主を被せるような持ち方)にして見てチェックする。
G:周波数がカットされてくれば、マイクを思い切ってモニタースピーカーに向けてみる。
モニターは、GEQのHPFに頼る場合もあるし、状況によって違う。
今日の場合は、モニタースピーカーが結構くたびれているので、LOが無かったので、LOは探らずに、E:口を開けて、F:GLAY持ちをやって探っておしまいにしました。
11:ハウスからも音を出してみて、どれたけハウスに音が引っ張られるかを確認する。
12:他のモニターの系統にGEQの設定をコピーする。
13:各モニタースピーカーに、1つづつ音を送ってみて確認する。
と、ここまで書いてみましたが、とにかく人より少しでも経験したほうがいいのがこのチューニング=(ハウリングマージンをとる)です。
自分でチューニングしなくても、チューニングし切れていない=GEQ
で切り切れていない部分を、Mixerの各ChのEQで切るという方法もあるので、怖がらないでやってみる事だと思います。
『ハウったらとにかく下げる』
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